東野圭吾にかんして

2003年8月14日
僕は結構東野圭吾が好きなんだけど、この前じゃぁ代表作紹介してよと言われて困ってします。

「秘密」や「手紙」が浮かんだが、うーん最初にこれらをすすめるのはどうだろう。「天空の蜂」は確かに卒がないが、それだけな気がするし、「白夜行」は長すぎる。

こう考えると、すべてがそつがなく面白いのだが、なにを人に勧めるとなると困ってしまう作家である。

うーん、自分なりに考えてみるに、これはおそらく東野圭吾の卒のなさに起因していると思う。

おそらく、この人が一番楽しんで書いてる作品は「完全無欠の名探偵」であり、「毒笑小説」なのだ。普通は、その作者が一番楽しんで書いている作品が代表作、もしくはその作者の性質をあらわすものとしてあげることができるのだが、東野圭吾に関していえばはっきりいってこの二つの作品は駄作である。つまらないといっても間違いない。

しかし、東野圭吾がプロになりきって書いた、他の作品はその完成度、そつのなさにおいてほとんど日本最高峰の作品群である。

このような作家も結構いるのかなーと思う。

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