この二人の作品ってなんか、結構違うのにすごい似た作品のように感じてしまいます。

なんでだろうと思って、考えてみました。

まず経歴を見てみます。

伊坂幸太郎は東北大学法学部を経て、SEになり、そのあと、2000年に「オーデュボンの祈り」で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビューしています。

石田衣良は成蹊大学経済学部を経て、広告制作会社に勤務後、フリーのコピーライターとして活動。その傍ら小説を書き、平成9年「池袋ウエストゲートパーク」で、オール讀物推理小説新人賞受賞し、デビューしています。

この社会人経験というやつが、しっかりと二人とも作品に生かされており、その辺が同年代からの熱い支持の源になっているところがあります。

とりあえず、二人とも間隔がかなり現代なんですよね。しゃれたユーモアと構成が達者なところとか。あと、感じ方そのものとか。
これが、大学を出てすぐ作家として成功しちゃったりすると、こういう間隔ってなかなか身に付かないものなのかもしれません。

じつはこの二人は友達らしく、二人が直木賞に同時にノミネートした時も、「どうせ落ちるから、一緒に飲みに行こう」なんて、メールをしていたらしいです。そしたら、石田衣良が直木賞取っちゃったのでそのあと「ずるいじゃないですか(笑)」ていうメールが来たとかっていう話をこのミスで見ました。

まぁ、伊坂幸太郎はあと3年以内には間違いなく直木賞をとると思いますが、とりあえず、今はいっぱい小説書いてほしいです。直木賞取るととたんに刊行ペースが鈍ったり、エッセイとか、映画とかに走ったりするので。

そういえば、乙一が「ジョジョの奇妙な冒険」をノベライズでトリビュートしているようです。かなり難航してるようですが。これはちょっと楽しみです。

ええと、とりあえず、今は結構この二人に注目しています。あと、乙一も結構好きです。

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