Nさんに勧められて読んだ本なのだが、これは傑作。
とくに青春小説としては、最高ランク。
あと、ミステリー小説の名作みたいな扱いになってるが、これはあまりミステリー小説として読まないほうがいいかと思う。
基本的には、高校生である主人公の心の機微を描いた青春小説である。しかも、高校生でありながら、主人公の考えがなんとなく自分に近いものを感じ、読んでいる最中、ずっと自分ならどうするかを考えながら読んでいた。
読んだ後は、2時間ほど、ひたすら最後の場面が頭の中をぐるぐる回っていた。しかも舞台が湘南なので、主人公が通った道なども完璧な映像として浮かんでくる。
結局、その日寝たのは午前4時でした。
ーーー以下、ネタばれーーー
とりあえず、高校生だという前提があるのでしょうがないのだが、犯罪計画に穴が多すぎる。ふつうならそれで興ざめしてしまうのだが、この小説ではあまりにも主人公に感情移入してしまうため、頼むからもうすこしばれないようにしてくれとはらはらどきどきしながら読んでいた。この辺は作者の思うつぼである。
で、さっさくだが、ここでこの小説で行われた完全犯罪について考えてみたい。
車の免許があったら、やはり、死体を発見されないようにし、失踪にしてしまうというのがもっとも効果的だと思う。実際に日本には捜索願いがでるが、行方不明となってしまうことが年に数千件あるらしい。その中の1割が犯罪だとしたら、年間100人はそうやって殺されていることになってしまう、、、本当かな?
犯罪はそもそもその犯罪が行われたかもしれないということを警察が感知した時点で完全犯罪ではなくなる。だが、高校生という立場ではさすがに車の調達はが不可能だろうという点を考慮したうえで、自分ならどうするかを考えてみる。
基本的に、俺もこの小説のような状況になったら、確実にその男を殺すと思う。よって、殺さないという安全な選択肢はないものとする。
で、殺し方なのだが、俺はここで主人公が初期に考えた正当防衛案が結局もっともリーズナブルだと思う。というより、死体を隠せない以上、正当防衛のような、殺しても罪に問われない名目で殺すしかない。どんなに用意周到でも検死官を欺くというのはかなりリスクの高い賭だ。
母親、妹の証言は明らかに自分に有利に働くだろうし、弁護士も協力的だ。なにより、うまいことしたら計画性のなさを立証できるのが大きい。犯罪は衝動的なものなのか、計画的なものなのかで罪の重さが全く変わってくるので、万が一、過剰防衛となってもおそらく未成年なので3年ほどででてくるだろう。常に高いストレス下にあったことが証明できれば、さらに罪は軽くなると思われる。
その時、もっとも重要なのは、妹と母親には少なくとも、正当防衛で殺したと思わせるだけの演技力だ。あと、返り討ちにあって殺されないだけの体力。結局、この二つが備わっていなければならないので、なかなか厳しい気がするが、しかし、そのほかの選択肢はないような気がする。とりあえず、密室トリックのようなことは警察は動機から迫るから意味がないし。
しかし、過剰防衛って、マスコミに報道されるのかな?これは要サーベイである。過剰防衛という犯罪が報道されてしまう可能性があると、この作戦は使えなくなってしまう。
、、、なんて、ことをうだうだと考えながら読んでいました。
できたら、最後のオチのその後も書いてほしかったけど、それは蛇足というものなのだろうか。でもやっぱり書いてほしいと思った。
とくに青春小説としては、最高ランク。
あと、ミステリー小説の名作みたいな扱いになってるが、これはあまりミステリー小説として読まないほうがいいかと思う。
基本的には、高校生である主人公の心の機微を描いた青春小説である。しかも、高校生でありながら、主人公の考えがなんとなく自分に近いものを感じ、読んでいる最中、ずっと自分ならどうするかを考えながら読んでいた。
読んだ後は、2時間ほど、ひたすら最後の場面が頭の中をぐるぐる回っていた。しかも舞台が湘南なので、主人公が通った道なども完璧な映像として浮かんでくる。
結局、その日寝たのは午前4時でした。
ーーー以下、ネタばれーーー
とりあえず、高校生だという前提があるのでしょうがないのだが、犯罪計画に穴が多すぎる。ふつうならそれで興ざめしてしまうのだが、この小説ではあまりにも主人公に感情移入してしまうため、頼むからもうすこしばれないようにしてくれとはらはらどきどきしながら読んでいた。この辺は作者の思うつぼである。
で、さっさくだが、ここでこの小説で行われた完全犯罪について考えてみたい。
車の免許があったら、やはり、死体を発見されないようにし、失踪にしてしまうというのがもっとも効果的だと思う。実際に日本には捜索願いがでるが、行方不明となってしまうことが年に数千件あるらしい。その中の1割が犯罪だとしたら、年間100人はそうやって殺されていることになってしまう、、、本当かな?
犯罪はそもそもその犯罪が行われたかもしれないということを警察が感知した時点で完全犯罪ではなくなる。だが、高校生という立場ではさすがに車の調達はが不可能だろうという点を考慮したうえで、自分ならどうするかを考えてみる。
基本的に、俺もこの小説のような状況になったら、確実にその男を殺すと思う。よって、殺さないという安全な選択肢はないものとする。
で、殺し方なのだが、俺はここで主人公が初期に考えた正当防衛案が結局もっともリーズナブルだと思う。というより、死体を隠せない以上、正当防衛のような、殺しても罪に問われない名目で殺すしかない。どんなに用意周到でも検死官を欺くというのはかなりリスクの高い賭だ。
母親、妹の証言は明らかに自分に有利に働くだろうし、弁護士も協力的だ。なにより、うまいことしたら計画性のなさを立証できるのが大きい。犯罪は衝動的なものなのか、計画的なものなのかで罪の重さが全く変わってくるので、万が一、過剰防衛となってもおそらく未成年なので3年ほどででてくるだろう。常に高いストレス下にあったことが証明できれば、さらに罪は軽くなると思われる。
その時、もっとも重要なのは、妹と母親には少なくとも、正当防衛で殺したと思わせるだけの演技力だ。あと、返り討ちにあって殺されないだけの体力。結局、この二つが備わっていなければならないので、なかなか厳しい気がするが、しかし、そのほかの選択肢はないような気がする。とりあえず、密室トリックのようなことは警察は動機から迫るから意味がないし。
しかし、過剰防衛って、マスコミに報道されるのかな?これは要サーベイである。過剰防衛という犯罪が報道されてしまう可能性があると、この作戦は使えなくなってしまう。
、、、なんて、ことをうだうだと考えながら読んでいました。
できたら、最後のオチのその後も書いてほしかったけど、それは蛇足というものなのだろうか。でもやっぱり書いてほしいと思った。
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