日記

2004年8月22日
そういえば、卓球の福原愛についてBTJからのメールで、

---以下引用---

「 しかし、スーパー中年の登場や井上選手の一本負けやら驚くことばかりです。中でも惜しかったのが、卓球の福原愛選手がベスト8に残れなかった敗戦でした。行き詰る神経戦で無関係の私の肩まで凝ってしまう有様。勝った相手が、試合終了後、座り込み卓球台に突っ伏してしまう凄い試合でした。フォアとバックの強打が相手のカットボールに翻弄されて入らなかったのが敗因でした。甘い球がくるまで我慢が必要でした。厳しいことを言えば福原選手は自ら負けたともいえるでしょう。
試合後の「まだ観客も少なく、もう2試合くらいして、オリンピックの雰囲気に慣れておきたかった」とのコメントは重要です。彼女はアテネを北京の準備だと本気で考えています。
メディアの「オリンピックを楽しみましたか?」というお気楽な質問に「私は楽しみにやって来たのではないから」ときっぱり言い切る姿に、感動しました。ここに、弱冠15歳ながら、本当のプロフェッショナルがいる。

国立大学法人化や終身雇用制度の終焉によって、よりプロフェッショナル化が求められているバイオ研究者にとっても、この福原選手の姿勢は参考になるでしょう。」

---引用終わり---

みたいな内容が流れてきました。うーん、なんのつもりでこんなこと書いてるかしりませんが、馬鹿げた内容です。まずバイオと関係ないし。

少しでも福原愛について、ちゃんと興味のある人間なら彼女のおかれた悲惨な環境を知っているはずです。自分で調べるようなことをせず、ただマスコミのいっている「お約束」をそのまま信じてこんなメールを5万人以上の人に流したのでしょう。

まず、福原愛の家族は現在、両親、兄貴の3人はすでに仕事をやめ愛ちゃんの稼ぐビックマネーで食べています。両親はコーチ、兄貴働いていた会社を止め(自称)専属マネージャー兼コーチとしてです。父親は福原愛の稼いだお金を使って事業を興し失敗、倒産しており、母親と父親はすでに離婚しています。つまり今の状況で、福原愛は一家3人を自分の力だけで支えている訳です。15歳の女の子がです。

最近の発言の数々、マスコミに対して言った、
「お父さんは浜口選手のお父さんみたいな人が良かった」
「遊びに来た訳じゃありませんから」
も、上のような状況をふまえて考えると、ある種寒気がします。
まぁ、どこの大手マスコミも報道してないので、知らないのもむりはありませんが、この場合、無知は罪ですね。

感情を表現せず、ひたすら卓球に打ち込む福原愛をみると、少しメディアとスポーツの関係、そしてそれが生み出すビッグマネーの怖さを感じます。

---

まぁ、しかし、それとは関係なく日本体操団体の金メダルはうれしかったです。

---

コメント