最近、そういえばあんまり本読んでないなぁ、と思いBOOK OFFに行って何冊か本を買ってきました。

そのなかの一冊がこの石田衣良の「娼年」だったわけですが、これがかなりの傑作でした。

俺が自分で認識している、自分の好きな本のテーマとして、
1,おしゃれな犯罪もの
2,青年の成長もの
3,ミステリの構造を逸脱したミステリ
とかあるんですが、この本は2の青年の成長ものに属しています。ていうか石田衣良がよくこのテーマで本を書くんで、結果的に石田衣良の作品はよく読むんですが、この「娼年」という作品も期待にそぐわずおもしろかったです。

この本のテーマは女性の欲望と主人公の成長です。主人公はcall boyになって、20代から70代までいろいろな女の人に買われていきます。その課程で、人間の欲望の多様性にふれ、成長していく、みたいな話なんですが、まぁ、これがなかなかよかったです。

俺の青春小説ランキングでもかなり上位に入りました。以前から絶賛していた「世界は密室でできている」とかには及びませんが、いいです。かなり短い小説ですから2時間くらいで読めちゃいます。

この辺の過剰すぎない演出もじつはポイント高かったりします。

最近、あまりにもごてごてしたいるものが読みづらくなってきました。「虚無への供物」とかを喜々として呼んでいたころ(高校生)が懐かしいです。

あと、この作品の中でいろいろなプレイが登場するのですが、もしこのプレイをすべて石田衣良が経験したことあるかと思うと、ガクガクブルブルです。まさかね。
この前Playstation3で採用されるP2P用CPU「CELL」の話をしたが、Playstation3でCELLを利用したときに、とりあえず、最初に、

「メインサーバを持たないP2P型のオンラインRPGが可能なのではないか?」

こんなことを思いつく。

まぁ、これはおそらくCELLの説明を聞いたときに誰でも想像しただろうが、やはりだれでも思いつくぶん破壊力のあるアイデアである。

ユーザからみたらいままのRPGの一番の問題点は、いくらかの逃げ道が用意されてるとはいえ、基本的にクリアしたらそこで一区切りなわけだ。そこからさらに、早解きとか、アイテム集めとかの俗にいう極める要素が用意されてはいるが、そこから永久的に楽しみを見いだすことはできない。その部分を根本的に解決できる可能性はある。

しかし、やはり問題があって、ゲーム会社としては、一定の課金ができずに長期間にわたってゲームを楽しむシステムが構築されたら、売り上げにも響くだろうし、メリットは薄い。

最近は、一定のサーバ接続料はとらないが、スターターキットにかなり強力なアイテムや装備が用意されていて、実質お金を払ってスターターキットを買うとゲームをかなり楽しめる、ようなソフトもある。

でも、やっぱりRPGを永久にたのしむにはサーバ集中型のMMORPGがちょうどいいと思う。チートなどの犯罪行為、難易度調整、特殊イベントなどにも設定しやすい。

となると、次に思いつくのはファンシスタ・オンラインのようなロビー用のサーバが用意してあって、そこでP2Pを確立したあと、冒険というかSessionをたのしむシステムである。

これはCELLを使うとFOでは6人だった上限が50人とかのオーダーまであげることはできると思う。6人だと、パーティーみたいな感じだが、50人とかだとなんか違う要素がいろいろできそうである。

とりあえず、50人というのはすでにコミュニケーションは不可能な数である。50人で同時にゲームをするとき、そこには既存のレースゲームとかスポーツゲームにはないなにかしらの「おもしろさ」を考えることができると思う。

でも50人で一斉になにかするとき、どんなことするのが一番おもしろいんだろう?

、、、それは、また今度。

甲殻機動隊SAC

2004年5月20日
現在、毎週チェックしているアニメは、
「Monster」
「NARUTO」
「甲殻機動隊SAC」
なんですけど、昨日録画していたSACをみていたら、なぜか録画していたビデオデッキが3分進んでいて、最後の最後のもっとも大事な部分を見逃しました。

正確には、バトーという男が、「よお?」という問いかけを事件の真犯人みたいなやつにして、そいつが自分の正体を現す、まさにその振り向いた場面でいきなり画面が切り替わりました。

そこにいたのは「遊技王」の城之内でした。

奇声をあげながら立ち上がり、そのままの勢いでGEOに直行しようかと思ったのですが、現在夜中の2時なことが判明し、悶絶して、ごろごろ転がっていました。

本当にお祓い必要です。
そういえば、母の日のプレゼントで兄貴と共同で青森の実家にいる母親にamazonでこれを贈ってみました。

amazonだと送料無料で贈ってくれるし、メッセージカードもつけられるしはなかなかよいです。

母親曰く「とっても洗いやすい」模様。こういう器具って洗いやすいこと第一ですからね。なかなかおすすめです。

ミラクル

2004年5月19日
研究で申請していた個人研究基金の選定で、なぜか研究会の修士1年で俺だけ落ちていたというミラクルがあり、このお金でノートパソコンでも買おうかなーと漠然と考えていたのでめっちゃ落ち込んでいます。

これでこのノートパソコンも5年目かー。

あー、あー、あー。

みんなからは「こんなの運だって」と慰められました。

あー、あー、あー。

最近、風邪は長引くし、カレーは焦がすし、微妙についてないです。お祓いでもしてみようかしら。
このニュースはずっと追いかけているのですが、取り調べに著しく問題があったとして、金子氏が調書の署名を拒否したようです。

まだ、裁判官もWinny自体の犯罪性に関しては全く問題ではなく、ただ金子氏が犯罪を助長する目的でWinnyを開発し続けたかどうかが問題になる模様。でもこれだと、おそらく裁判が京都府警側が勝つことは調書がないかぎり難しいらしいです。

金子氏自身が法廷で、「調書には署名せず、すべて裁判で語る」と言っています。

このまま不起訴処分になって、P2Pソフトウエアの今後のあり方を考えるうえで、一つのマイルストーン的な事件になるのかなー。
10日間以上も引きずっていた風邪がラグビーして思いっきりつかれて寝たら直ってました。なんて適当な体なんだろう、と思いつつ頑丈な体に感謝です。

さてさて俺がグダー、ネムーっとしている時も世の中いろいろあるわけですが、その中でもWinny開発者の逮捕が一番衝撃大きかったです。

まぁ、このWinnyというソフトは確かに著作権法違反以外の使い方をしている人を見たことがないというソフトなのですが、ふつうに考えたら、取り締まるのはやはり利用者であってソフト開発者ではないと思います。なのにたった3人くらい利用者捕まえただけで、いきなり開発者逮捕するなんて見せしめですよね、これだと。
日本の裁判ってめちゃくちゃ長いし、職も失うのかなー、これ。
でもこんな(「著作権法への挑発的態度」が逮捕理由)
http://www.asahi.com/tech/asahinews/OSK200405100029.html
いいかげんな逮捕理由で逮捕されたりしたら日本でソフトウエア開発なんてやってられませんよね。

あと、おもしろいネタとしては、Playstation3のメインプロセッサであるCELLの開発がいよいよ大詰めになってきているらしいです。
impressの記事によると、「Cellのシリコンは予想以上に順調で、ターゲットクロック以上で動作している」らしいのですが、これって今までのCPU開発からみたらかなり奇跡的なことですよね。もし就職するならおそらく日本でもっとも真剣にプログラム、システム開発できる会社はゲーム会社だと思うので、この辺のアーキテクチャとかには興味しんしんです。

ほかにもいろいろおもしろい記事がありましたが、それはまた今度、、、

ねむねむの実

2004年5月13日
風邪ひいてぐったりしてました。

なんか病状は結構すぐよくなったのですが、鼻水、微熱が抜け切らなくていつもボーっとしてました。あまりにもボーっとしてたらアドバイザーに心配されました。

今もちょっと体温高めですが、明日ミーティングがあって、俺の発表なので学校きてます。

疲れたまってるのかなー。そんな疲れてもないんだけどなー。

ジャスト

2004年4月28日
水曜日は唯一授業のない日なので家でごろごろできます。

まぁ、他愛もないテレビ番組を見ながら家事をこなしていたところジャストが始まりました。

実はこのジャストという番組が結構好きで、ごろごろしながらみていたのですが、最近背中見せファッションがはやっているらしいです。背中見せとは、背中を大きく見せるファッションで、それが中高生のみならずセレブ(この単語はちょっとおもしろのにおいがしますが)にも大流行らしいです。

で、レポーターが店員になんで背中みせファッションがはやっているのか聞いたところ、店員が平然と、

「やっぱりヌーブラの普及が大きいですね〜」

と言っていました。

、、、これですよ、これ。このあきらかにすんでいる世界が違う感覚。もうジャストをみなければ一生きくことはなかった言葉です。

で、さらに聞くと今週ヌーブラの新製品が発売されたらしいです。

その名も「ヌーブラ・エアライト」です。

http://www.nubra.jp/a_guide/light.html

驚くべきはその重量150グラムから40グラムへの軽量化です。
すげー。もうなにがなんだかわからないけどとにかくその変化はすげー気がします。なんでも日本で30万個売れてるらしいです。

というわけでgamellaはヌーブラ・エアライトを応援しています。

しゃべり場

2004年4月24日 オタク
えーと、このなかで昨日のしゃべり場見た人いますか?

一応、補足しておくとしゃべり場というのはNHKでやっている、若者達がその日に与えられたテーマに沿って討論を行うという番組なのですが、その番組に出演している若者がみんなきわ物でみていて痛くなってしまうという番組です。

いつも、そんなことで白熱するまえにもう少し言葉の定義を厳密に決めてから討論しろよ、と思うのですが、昨日の放送に至ってはこの痛さの臨界点を突破していました。

昨日のテーマは「オタクの何がいけないの?」でした。

このなかで、登場したオタクのやつは、
「ギャルゲー」のなにが悪いのか?
「エロゲー」のなにが悪いのか?
みんな「オタク」を馬鹿にしすぎだ!!
ということを力説していましたが、、、なにが一番おもしろかったかというと、ほかのオタク以外の人たちがそのオタクを明らかに上の目線からみていることです。しかもその上も半端な上ではありません。おそらくこの世の価値観における最上段から見下ろしている感じなのです。

これはもうほとんどサンドバッグ状態でした。

そらにそれはエスカレートして、そのオタクの彼が彼女と呼んでいた子が実は文通友達でまだ2回しか実際にあったことがない人だということが判明したときはもう目も当てられない惨劇でした。

ていうか、虐殺でした。

こいつ、やばいなー、こんなやつもいるんだなー、まぁ、このまま元気に勝手に生きてくれという結論(極めて妥当)に落ち着いた後で、なんとそのオタク(佐賀県出身、初めての上京)が初の秋葉原に行くというドキュメンタリーが始まりました。

シスタープリンセスのテレビカメラの前で喜々として買いあさる彼。異常なハイテンションのまま奇声をあげています。

やばいなー、こいつと思ったそのとき、彼はなんと例のコスプレ喫茶に行ったのです。とりあえずここは行ってみたかったとかほざいています。

、、、

_| ̄|○ 

「俺とKはやつと同類ですか?そんなことはないと思いますが、同類ですか?コスプレ喫茶に行ったことはそれほどの罪ですか?罪は消えませんか?僕はこの十字架を背負ったままいきていきますか?」

そのあとKと反省会(電話でね)が開かれたことは言うまでもありませんが、残念ながらその内容はここでは公表できません。

初めての申請書

2004年4月24日 研究
こんにちわ、gamellaです。

今日は一日かけて研究振興基金の申請書を作成していました。なんか研究振興基金というとちょっと聞こえはいいですが、規模としては学内におけるものでかなり小さめです。

でもこれが結構いいトレーニングになりました。

俺の席の隣にいる講師のNさんは、「こういうのをきちんと書くということは、自分の研究を見直すうえでも、今後きちんとした研究を行う上でもすごい重要だよ」と言っていましたが、書いてみてかなり納得しました。

一応、お金を申請する以上、いくら少額でもやはり疑問点のないようにきちんとしたものを書かなければなりません。そういう意味でいいブラッシュアップになります。

と、いいつつまだ書いている訳ですが、なんとか少額でもいいので基金をゲットしたいものです。

一段落

2004年4月20日
引越し作業も一段落し、かなり快適な作業スペースがもらえました。やっぱり大学院生になると扱いがちがうもんですね。

で、最近、少しいろんなことを基礎から勉強をしようと思って、月曜日はKと理工学部の大学院の授業を聞きにいってます。

熱力学の授業と化学反応の授業なのですが、なんか先生が浮世離れしていておもしろかったです。隣りのKは熱力学の先生がたびたびする奇怪な動きが壷だったようで、笑いをこらえるのに必死のようでした。まぁ、こういう知識はあって困るものではないので、とりあえず勉強しておく次第です。

まぁ、そんな感じです。

ちょっとお休み

2004年4月5日
今、いろいろあって、日記が更新出来ないので、4月12日までお休みします。まぁ、ただたんに研究室のお引っ越し作業とかなだけなんですけど。

卒業です

2004年3月25日
卒業しました。

卒業式には、人生で初めて、スーツにビジネスバッグに革靴のフル装備で行きました。このビジネスバッグが卒業式の前の日に両親に買ってもらった吉田かばんの「LUGGAGE LABEL」のNEWLINERシリーズのブリーフケースです。

これは以前のLINERシリーズで使用されていた高密度ナイロンに艶消しを施したNEWLINERとよばれるモデルで、すばらしくかっこよく気に入りました。どうやら俺は艶消しという言葉に弱いようです。

鞄も靴も買ってもらったばっかりの新品を初めて使ったので、ちょっと新鮮な気持ちでした。

で、卒業式なのですが、、、特に書くこともないほど淡々と進められました。ちょっと塾長の話が長すぎたのですが、それはご愛敬です。

これで大学生活の4年間が正式に終わった訳ですが、さらに後2年間今度は大学院生活が残っています。この2年間は研究に専念してなんとか結果で出せるようにがんばりたいと思います。

ではでは。
そういえば、台湾には日本の地名にちなんだ名前を持った場所がいくつかあります。たぶん、ガイドブックが適当につけただけですが、とりあえず見た中でも台湾の渋谷、台湾の銀座、台湾の代官山などがありました。

で、結構いろいろ見て回って、それらについていえることは、とりあえず、台湾で買えるものはみんな日本で買えるということです。
あと、特にそれらの名前に意味はないということです。小京都みたいなものです。

買い物のために台湾に行く必要は全くありません。それが目的なら上海か香港に行きましょう。

で、台湾の代官山と呼ばれる通りに行ったときそこに台湾にしてはめずらしくおしゃれなお店を発見しました。そこは日本でいうところの雑貨屋みたいなところなのですが、そこに売ってるものはほぼすべて、日本製だったり、北欧製だったりします。もちろん輸送費がかかってる分日本より高いです。

しかし、台湾の人は金があるのか、30歳を越えたこぎれいなマダムたちが熱心にそれらの品物を見たり、買ったりしています。こういう風景はどこの国も変わらないものです。金は持ってる人はいっぱいもってって、持ってない人は全く持ってません。

たまに台湾発のおしゃれ雑貨があったりするのですが、それらも軒並み高いです。しかもなんか独自性の薄いものばっかりです。

あと、ファッションに関してもそうで、とりあえず、台湾の女の子達のファッションを見てみると、日本の少しあか抜けないレベルの格好がそろっています。nonnoとかminaとかが普通に売ってるので、おそらくファッションに関して言えば、日本の模倣といってもいいと思います。

あと俺の友人Kが喜びそうです眼鏡率が以上に高いです。空気がめちゃ汚いのでコンタクトはきついのではないかと感じました。

ーーー

まぁ、台湾の風俗の報告はそれくらいですが、数多くのスポットを見た中でこれは台湾行ってもおすすめの場所をお教えします。

1,台湾大学

公館というところにある台湾大学ですが、この大学はメチャクチャ大きい上に、建物のスケール自体も大きく、こういうところでキャンパスライフを送ってみたいなぁと感じさせる場所です。しかも台湾にしては珍しく、綺麗な場所で、しっかりと整備されており、色とりどりの花が咲いています。ガイドブックによると、東大以上の難関校とのことでしたが、まぁ、話半分だとしても、なかなか楽しい学校のようでした。お昼にぶらっと訪ねてみるにはいいかもしれません。

2,淡水

観光地としても有名な淡水ですが、つい最近、ガイドブックにも載っていないのですが、岬に台湾最大のデートスポットとも言うべき遊歩道ができました。
夜は完全にライトアップされるこの場所は台湾としては驚くべき事に屋台が禁止されています。ということはあの「臭豆腐」も「大腸臭臭鍋」もないわけでかなり快適なデートを楽しむことができます。
、、、まぁ、俺らは男4人の旅行だったのでデートもくそもないわけですが。ただ、台湾にしてはびっくりするくらい綺麗な場所でした。ここで口説いたらどんな女の子でも一発らしいですよ!?

ここは淡水駅からバスで20分ほどの場所にあります。俺らは歩きで行って2時間ほど歩く羽目になりかなり疲れました。絶対にバスで行きましょう。体力があり余っている俺達でも歩いていくのはつかれました。

あと、台湾のバスは、一律15元(50円くらい)です。

まぁ、そんな感じです。

最近の研究事情

2004年3月20日 研究
旅行から帰ってきて、では、研究をしようかなと思い、コンピュータの前に座ってみたのですが、3時間ほどで頭が痛くなってきました。
1週間ほどコンピュータの前から離れて、改まって座ってみるとコンピュータの前に居るのって結構きついなぁと素朴に感じます。

まぁ、もう慣れましたが。

さてさて、まぁ、いろいろしなきゃいけないことがあるのですが、とりあえず、確率論的シミュレーションアルゴリズムの実装のために論文読んでます。

やっぱり、前提となる知識が少ないと、論文を読むという作業はとたんに難しくなります。Tau leapの論文を読むのにかれこれ5時間ほどかかっていますが、まだ頭のなかでアルゴリズムがまとまりません。簡単な論理の飛躍が迫えなかったり、前提となる公式がわからなかったりします。

困った、困った。

まぁ、この辺の穴を埋めるところからスタートしなきゃいけないわけですね。

ーーー

このTau leapの基となるGillespie法は僕がこの1年ほど前から研究に使用しているアルゴリズムです。まぁ、詳細は省くとして、このアルゴリズムはじつは生体内シミュレーションの研究に用いるのには問題のあるアルゴリズムです。

その第一の理由は、やはり状態の均一仮定にからむことでしょう。
Gillespie法は化学系から発展してきたアルゴリズムであり、これを生体内反応、特に遺伝子発現のシミュレーションに使うようになってきたのは結構最近です。
で、現在このGillespie法でシミュレーションを行っている遺伝子発現というものはむちゃくちゃ場所の制限を受けます。数少ないDNAがそこに存在しなければ絶対に反応は起きないし、くっついたり、離れたりする反応も絶対数が少ないかつ、場所が固定されているため、場所的要因を考えないと正確にはシミュレーションできません。

一応、シミュレーションではそれらの場所的要因も含めた見かけ上の(遺伝子発現のシミュレーションの最高頻出単語のようです。)パラメータを使用しているという理論が一般的な回避方法ですが、まぁ、これも怪しいもので、なにより見かけ上にしちゃったらGillespieで確かめたい確率的な影響がきちんと再現されないじゃんという批判が当然発生します。

まぁ、しかし、現実的にこれより効率がよく、使いやすいシミュレーションアルゴリズムはとりあえず存在しないので、みんなGillespieを使用しているのですが、このGIllespie法を前提とし、ノイズの理論を整理した新しい遺伝子発現ノイズをシミュレーションするための式が登場しました。

それが、ついこのまえNatureにでた、

Paulsson J.
Summing up the noise in gene networks.
Nature. 2004 Jan 29;427(6973):415-8.
PMID: 14749823

です。

これはいままでGillespieで便宜的に再現していた遺伝子発現のノイズをきちんと発生源を理論的に考えて再現しようという式です。まぁ、理論自体はマルコフ過程に基づくものなので、対してかわりませんが、実験との連携がかなり強固に行えます。

で、この論文自体、とってもおもしろいのですが、なにより、驚くべきことは、その論文発表形式です。

articleでもreviewでもありません。analysisです。

最初見たときポカーンですよ。

なんだろう、この形式。
最初に式が書いてあって、あとはこの式の説明を書き、最後にこの式が今までの実験を以下に効率よく説明できるかが書いてあります。

うわー、すげーなー。俺が今まで考えていたノイズの捉え方よりもかなり洗練されています。こういう論文の出し方もあるんだー、と勉強になりました。

まぁ、それだけです。

ーーー

最近、この遺伝子発現のノイズという分野はかなり故意的に盛り上げられた分野だなということを感じます。それについては、また今度。(忘れるかも)
ラグビーサークルで行く鬼の台湾旅行から帰ってきました、gamellaです。

こんにちわ。

さて、まぁ、いろいろとおもしろい事件があったのですが、やはり最初に書くべきなのは「臭豆腐」の存在でしょう。

台湾はみなさんもご存じのとおり屋台が異常にあります。屋台がない道が珍しいくらいあたり一面屋台だらけです。そして、すぐにそのなかに毅然と輝く「臭豆腐」の文字をみなさんは見つけることができるでしょう。

さてさて、この名前からしてすでに異様な感じのする臭豆腐ですが、その名前に恥じずすばらしい特徴を持っています。

もう、漢字の読める人間なら一発で想像がつくでしょうが、この臭豆腐というものは異常に臭いんです。だいたいたくさんある屋台のうち、10店に一店はこの「臭豆腐」の屋台なので、もう街中はひどいことになります。

この「臭豆腐」まぁ、見た目だけで判断するのもなんなので、食べてみようということになり、一つ買ってみました。ついでに一つ10元です(35円くらい)。

、、、口の前に持っていくことができません。なぜなら口の前には鼻が存在するからです。この一般生活において忘れがちな事実をまざまざと見せつけてくれました。

はっきりいって臭いです。もうなんの臭いなのか想像がつかないくらい臭いです。結局誰も一口も食べることができず、その「臭豆腐」は犬の餌になりましたとさ。

そのあと、ガイドブックで「臭豆腐」というものがなんなのか調べてみたところ、大豆と豚の血をませて固めたものという説明がありました。そのあと、すさまじく臭いがなれると病みつきになる。と書かれています。

、、、なんで混ぜるかなぁ、それを。

台湾の奥の深さを思い知らされました。

で、その次の日、台湾の夜市に出かけました。

台湾では「日式火鍋」といって、日本のしゃぶしゃぶが大流行しています。ていうか日本文化が大流行しています。とりあえず、スラムダンクの影響でバスケットコートがそこら辺にあり、さらに、スラムダンク専用チャンネルのようなものまであるほどです。

まぁ、それはいいんですが、その屋台で「火鍋」を食べようという話になりました。

店の中に入ると早速女の子がメニューを聴きにやってきます。学校のあとでのアルバイトなのか制服です。結構かわいい子で、さっそくメニューの説明をしてもらいました。

「シーフード」や「チキン」、「ポーク」など片言の英語で説明してくれます。そこに燦然と輝く「大腸臭臭鍋」の文字。まぁ、すでにいやな予感は全開でしたが、一応説明を求めると、鼻をつまみ、手を鼻の前で振って「臭い、臭い」のジェスチャーをしてきます。昨日の臭豆腐で懲りていた俺たちはこれだけは避けようと決心して、シーフードとキムチの鍋を頼みました。

、、、すぐに、持ってきたものは、、、、なんか微妙に白く細長い
ものがたくさんぶち込まれたものでした。まぁ、かなりいやな予感がしていましたが、それを口の前に持っていくと、異常に臭いです。モツの煮込みとかそんなレベルじゃありません。みんなでなにが起きたのか理解できず、顔を見合わせましたが、どうみてもこれは「大腸臭臭鍋」です。

、、、たのんでないって、、、

まぁ、いちおう話の種になると思い、なんとか一口食べたのですが、大腸の部分からして、もう信じられない臭いです。で、しょうがないでの豆腐なら平気だろうと思って、豆腐をかんでみたところ、口の中に異様な臭気が充満し、めまいを感じました。しかし、この臭いは覚えがあります。

、、、臭豆腐じゃんこれ、、、

恐るべし、トラップです。まさか、臭豆腐をこんな手段で観光客に喰わせてくるとは。ここまでされたらもう絶望です。

なんかもうどうでもよくなって、おもいっきり鍋を残して、その店を後にしたのでした。

最近の研究

2004年3月11日 研究
この1ヶ月ほどサーベイを繰り返した結果、自分の今の研究は手法の目新しさはともあれ、論文を書くまでの内容に達していないという結論に達した。

先輩にこれを話した結果、「じゃぁ6月までに内容をまとめて何とか出そうよ」というお言葉をいただく。

というわけで、早速モデル拡張のための論文を発注。現在のモデルは、LacZの確率論的モデルだが、この手法をTetとlambdaのモデルに応用する。lambdaのモデルのパラメータはおもしろいように見つかるのだが、Tetは皆無。まぁ、このくらいならGAで推測可能なので、そんなに致命的ではない。

そして仕事を一時すべて切り替えて、確率論的シミュレーションアルゴリズムの開発を行うことにした。

現在うちのプロジェクトでは、確率論的シミュレーションアルゴリズムにGillespieをGibsonが改良したNext Reaction Methodという極めてエレガントでパワフルなシミュレーション技法が採用されているのだが、同時にGillespie本人がその後開発したTau Leap Methodも実装するとのこと。Tau Leap Methodには前々から興味が合ったので、開発担当にしてもらった。

それ関係のサーベイをしているうちに前々から注目していたKerzekが確率論的シミュレーションでMax Time Step Methodというアルゴリズムを10日ほどまえに発表していた。

この分野は最近異常に注目されているので、進化がはやい。この4年でシミュレーションスピードは単純に100倍以上高速化されている。この論文は読むのが非常に楽しみ。まぁ、そんな感じ。

祝卒業

2004年3月10日
卒業できました。やったね!!

そういえば、学校の事務の卒業した人の学籍番号がのっている掲示板の前で電話で、「番号ないよ、番号ないよ」と泣きそうに言っている人を見ました。

察するに、朝一ではなかなか見に行けないところにすんでいる人がボーイフレンドにでも軽い気持ちで見に行ってと頼んだのだと思われますが、いきなり修羅場ですよ。なかなか一生のうちでも体験できないレベルの修羅場です。

まぁ、こんなことがなくてよかったです。

ついでに大学院進学の手続きも済ませました。
研究会の春プロ(春プロジェクトの意か?)で忙しくなってしまい、肝心の3について書けずじまいでしたが、やっと一段落したので、書きます。

まぁ、ただのフィクションですので、軽い気持ちで見てください。

それではお話させていただきます。

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あるいみ最も恐れていたメイド喫茶「Cure Maid Cafe」が実はKにとては和みスペースだったことに気をよくした二人は軽い気持ちで、コスプレ喫茶「カフェ・メイリッシュ」に向かいました。

「データ捨てちゃう?」「いや、俺はデータを越えるね」「過去の再現かー」「過去も凌駕しちゃうよー」
という未だにジャンプを読んでいる二人はテニプリトーク全開、絶好調です。<なにもいうな

さてさて、Cure Maid Cafeから歩いて5分くらいのところにカフェ・メイリッシュは在りました。

uwa-、、、空気が違います。げきやばです。コンクリート打ちっ放しの建築物にもかかわらずその空気はねっとりとまとわりつくような重さです。

「やばくね?」「やばいね、これ」

二人とも顔を見合わせました。しかも入り口には「映画デー」という看板が、、、意味がまったくわかりません。

「どうしよう」と俺が悩んでいたとき、さっきはあれほど躊躇していたKがいきなり入り口に歩き始め、ドアを開けたのでした。まじかよ、こいつ。と思いつつ入り口に向かうとそこに広がっていたのは、、、、魔空間でした。

魔空間とは、そこに存在するだけでその空気により深いダメージを受ける恐ろしい場所です。正確に記述すれば、そこに居たのは

なうしか、おーどりへっぷばーん、なーす、おすかる

でした。

えぇ、そりゃ、ひきますよ。いきなり、オスカルがメニュー聴きにきても鬱すぎて一言もはなせませんよ。まぁ、とりあえず、映画デーに関してだけ、コメントさせてもらえば各映画に関したカクテルがあり、それを注文すると、それに対応したコスをした人がそのカクテルをもってくるというものでした。ええ、そうでした。

まぁ、そんな気持ちでしたが俺がいくら出よう出ようと言ってもKはまぁ、もうちょっと居ようよ、カクテル飲もうよなどと言って回りを興味深そうに眺めています。

まぁ、たしかにもう一生お目にはかからないだろうなぁというメンツがはちきれんばかりに詰まってはいましたがね。

まぁ、そんなこんなで、結局結構長くその魔空間には居るはめになり、かなりのダメージを受けて、俺たちの冒険は終わったのでした。

このそんなこんなのうちに、すべてのパターンの映画カクテルが出現し、オードリヘップバーンコスプレのあまりにもあまりぶりに多大なダメージを受けたり、Kがすわっていた鉄道×アニメオタクを見て笑いをかみ殺していたり、まぁ、いろいろありましたが、そんなことはどうでもいいのです。

めでたし、めでたし。

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以上のことはすべてフィクションであり、架空の出来事です。ここに書いてあることを鵜呑みにして、彼らの人格を推測するような愚行を犯す人はいないと信じております。またこの物語に登場する人とわたしとは全く関係がございません。

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